マーケティング&リサーチ用語集
| 【は】 | |
| 媒体調査 | |
| 広告媒体の普及状況や広告媒体の特徴を明確にするための調査。媒体評価や広告出稿計画に有効な調査。媒体調査は二つの要素がある。まず量的調査として、例えば電波媒体のサービス地域、端末の普及台数、視聴世帯数などがある。さらに、印刷媒体の発行部数、販売部数、交通広告のための路線別乗降客数などがある。また質的調査としては、媒体の広告費、料金、電波媒体の視聴率、印刷媒体の注目率、閲読率などがある。 | |
| パイロット・テスト | |
| 質問法では、仮説立案は極めて重要なステップである。特に質問紙を用いる場合の質問票の内容は調査結果を大きく左右するばかりでなく、仮説の前提そのものにも影響を与える事になる。このため、質問紙の作成には、充分練り上げられた仮説とワーディング、質問フローが必要である。パイロット・テストはこのためのプリテストの事である。本調査に移る前に行なわれる最終的な質問紙で、ランダムに選んだ調査対象者に調査する。この場合、プリテストでは本来は100名程度が理想だが、数十名で実施する場合も多い。 また、本来は質問紙の内容を最終的に決定するために行なうが、調査結果を事前想定したり、集計計画を検討したり、調査報告書の方向性を考えるためにも利用される。 | |
| パネル調査 | |
| パネル調査とは、同じ調査対象者に、ある一定期間、基本的に同一の調査項目を反復して行う調査法である。 通常調査手法は、ある一定時点の市場や商品の状態を把握できるのに対して、パネル調査の特徴は、同じ調査対象者の被調査者に同一の調査項目を反復して調査することによって、一定期間での商品トレンドや消費行動を把握できることが特色だ。つまり、市場の変化を把握する調査方法である。課題もある。経費が膨大となる事、長期間を必要とすること、対象者のセグメントが難しく、調査途中で脱落したり変化するケースも多いことなどがある。 | |
| パラメータ | |
| 変数または母数ともいう。また、パラメータは、特質、要素、要因などの様々な因子を指す場合も多い。マーケティングリサーチでは、有効調査数(回収数)を指すことが多い。母集団の特定の確率分布の値、統計学では母平均、母分散などの値のことをいう。マーケティングではデータ分析の軸になる要素を指すこともある。 | |
| 販売分析 | |
| 自社の現在までの売上高について、時系列データを多角的に研究し、中・長期的な販売計画を作成する事を言う。時系列データの分析には、取り扱い店舗数や商品アイテム別・ブランド別などに詳細に分析される。最近はPOSなどの普及によって商品の単品管理が可能になり、より詳細な分析が出来ると同時に、販売分析がより簡単になった。 分析の方法としては、過去の販売高について時系列的に検討する販売変動分析、様々な販売要因やチャネルと販売高との相関を分析する相関分析、個別の店舗や人員1ヶ所当りの売上高などの平均や散布図を例に全体的傾向を見る度数系列的分析などがある。さらに、販売計画と販売実績の差をとり、その差がどんな原因で発生したかを考える差異分析などがある。 | |
| 【ひ】 | |
| 非標本誤差 | |
| 非抽出誤差ともいう。マーケティング・リサーチでは様々な誤差が発生する。これらの誤差は一般に標本誤差と非標本誤差とに分けられる。標本誤差は標本抽出に原因する誤差であり、いわば誤ったサンプル抽出などのミスである。これに対し非標本抽出は、主に調査中に発生する誤差である。この例としては、調査対象者の申告の誤りや記入のミス、集計のミスでなどである。また故意に誤った内容を記入したり、ごく希なメーキングと呼ばれ調査員による不正な記入が行われる事もある。 | |
| 標準偏差 | |
| 比例尺度や間隔尺度に適合した、確率分布の広がり方を示す代表的な値。いわゆる偏差値のこと。また、標準偏差はデータの散らばり度合いを調べるのによく用いられる。この散らばり度合いを散布度といい、これをグラフにプロットしたものを散布図という。 | |
| 標本調査 | |
| サンプリング調査とも言う。理想的には調査対象母集団の全てを調査することが望ましいが、これは事実上不可能なため、可能な限り母集団の属性に近い条件による標本調査が、調査活動の中心である。標本調査はまず、母集団の中から適当な標本(サンプル)を選び、調査を行う。この標本(サンプル)による調査結果から、本来の母集団の実情を推定しようとする方法である。 標本調査では、標本(サンプル)はその母集団を代表出来なければならない。しかし実際に標本調査を行うと、標本誤差と非標本誤差が発生することが多い。このため標本抽出には充分な仮説と検討、そしてより精度を求めるプリテストなども必要である。 | |
| 【ふ】 | |
| フォーカスグループディスカッション⇒集団討議法へ | |
| プライス・ライニング | |
| 価格ライン設定ともいう。プライスライニングを行うのは、顧客層を購買力のランク別に商品構成を設定するという目的がある。商品が多品種であり、また機能・性能も多様なため、同一の価格設定が難しい場合、これら各顧客属別に適合するため価格範囲、価格帯を決め、いくつかの価格ラインに整理することをプライス・ライニングという。また、その場合企業や店舗が取り扱っていこうと考えている価格を、プライス・ライン、価格線、値ごろ、値ごろ感などという。 | |
| ブラインド・テスト | |
| 商品に印刷されているメーカー名やブランドなど機能・性能・味覚などの五感以外で識別できるものを伏せて、調査対象者に情報提供し、商品の評価、メーカー名、ブランド名を当てさせる方法。メーカー名やブランドを隠すことで、調査対象者が持っているブランド・イメージ、メーカー・イメージなどを取り除き、純粋に近い形で、商品そのものの評価ができるのが特徴である。 ブラインド・テストは、新商品を開発する場合に使用者テストなどにしばしば行われる。この場合、比較テストといわれ、新商品と自社や他社の類似品をブラインドにして調査対象者に示し、その使用結果を新商品の優位性や販促のポイントにしていく。 | |
| ブランド・スイッチング・モデル | |
| ブランド・スイッチング・モデルは、嗜好の変化、使用経験、満足度、商品の不満、不安、クレーム処理対応などによって、従来継続して購買していたブランド(メーカー)とは異なるブランド(メーカー)へ購買を切り換える行動を説明する方法である。具体的には、X、Yと2つのブランドがある場合、今までブランドXを購入していた消費者のうち次回も同じXを再度購入したユーザーの比率、Yに切り換えたユーザーの比率、さらに同様にYからXの比率を調べ、切り替え確率を行列形式にする。この推移確率行列に基づいてシェア計算を繰り返していくと、将来のある時点のブランド・シェアを予測することができる。 これはブランドスイッチの傾向を示すもので、この他ブランドロイヤリティなどの測定の方法としては、コレスポンデンス分析法や因果分析法など多くの方法が試みられている。 | |
| ブランド・リサーチ | |
| 企業のイメージやブランド商品の認知度、ブランド・シェアなどの動向を把握するために、ブランド品の購入率を測定する消費者調査をいう。専門の調査機関や広告会社によってしばしば行われている。ブランドには企業イメージに近いコーポレットブランド、商品群ブランド、単独商品ネーム、愛称(ペットネーム)など様々なクラスがあり、また商品によっては二つのブランドを持つ場合もある。このためブランドリサーチも多様な手法が求められ、開発されている。 | |
| ブランド・ロイヤルティ | |
| 消費者が、ある商品群や同程度の品質や価格の商品の中で、同じブランドのものを繰り返して購入または利用し、継続して愛好する傾向のことを指す。ブランド忠誠度ともいい、また商標忠誠度ともいう。ブランド戦略は、最近特に企業戦略として重視され、ブランド・ロイヤルティの高い消費者の獲得は非常に重要になってきている。またそのための効果的マーケティング活動も様々な方法が検討されている。 | |
| プレミアム | |
| セールスプロモーション(販売促進)の一つ。商品やサービスの購入者に、有料または無料で提供される商品やサービスのこと。この場合、値引きや購入商品の割増サービス(増量にあたるおまけ)はプレミアムではない。新商品の販売はプレミアムをつけることがしばしばある。プレミアムは比較的高価なものであり、公正取引委員会などの監視対象にもなっている。最近では規制緩和が進み、金融業界や公的企業もプレミアムプロモーションを活発に行っている。 | |
| ブレーンストーミング | |
| 米国のオズボーンが提唱し、確立したアイディア発想法の一つ。自由連想法ともいう。あるテーマについて、数名がミーティング&ディスカッション形式で、自由にアイデアや意見を出し合い、創造的にアイデアを発想させる進み方で行う。 ブレーンストーミングの進め方の基本としては、(1)他人のコメントへの批判の禁止。(2)どのような発言も認める、つまりアイデアが飛んでいてもかまわない。(3)発言の量やアイディアの数量が多いほどよい。言いかえれば、アイデアの量が多いほど、有効なアイデア収劍される可能性がある。(4)参加者同士でアイデアの発散と収束を行なう。このようにプレーンストーミングは、新商品の開発、既存商品の改良、新用途の開拓、商品のネーミング、商品や広告コンセプトなどに利用される。 また、このブレーンストーミングの関連手法として、チェックリスト法、キーニーズ法、KJ法、因果分析法、因果フロー法などがある。 | |
| プロダクトライフサイクル⇒商品ライフサイクルへ | |
| 文化人類学 | |
| 人類学の分野の一つ。人類学に言語学、社会学、心理学、民俗学など学際的に取り入れた複合的研究分野。その時代の特定地域の文化を研究し、その民族的文化形成と人間性との関係を明らかにするものだ。 現代思想でおい文化人類学の先駆者としては、レヴィ=ストロース(仏)、日本では今西錦司やKJ法を開発した川喜田次郎が代表としてあげられる。マーケティングでは文化人類学を参考にする事が多く、国別や地域別の分析や、企業管理や生活の慣行、また消費者生活の慣習など消費行動を考える上で非常に重要になってきている。 | |
| 分散分析 | |
| 実験法の分析に用いられる方法の一つ。実検計画法の分析手法の=統計解析手法である。重回帰分析と同様に多変量分析法に分類される。分散分析は、実験法による回答(独立変数=要因)を一元配置し、これを統計的に処理し、分散分析表にまとめる。また、一元配置ではなく多元配置に統計処理する場合もある。さらに独立変数=要因を二つ以上とる場合を特に多変量分散分析という。 | |
| 文章完成法 | |
| 語句連想法などとともに、投影法の一つ。文章完結法ともいう。文章完成法は、短い文章の中に意図的に未完成の文章を調査対象者に示し、これを自分の思い通りの文章に仕上げてもらう方法である。文章完成法の特徴は、調査対象者の情緒な傾向、感情の動き、潜在的な動機などをとらえやすい。 文章完成法はさらに、自由完成法と制限完成法に分かれる。自由完成法は、調査対象者に全く自由な回答をしてもらう方法である。制限完成法はいくつかの質問など回答に制限を付ける方法である。 | |
| 【へ】 | |
| 平均値 | |
| 合計値を全データ数で割った数。集計値の中で最も代表的な基準値。特に分布のおおよその位置を示す事が出来る。分布の広がりを示す分散や標準偏差値などとともに重要な値である。 また平均には、標本の回答から計算される標本平均と、母集団分布の平均としての母平均とを区別することが必要だ。標本の値から母集団の傾向を特定する場合も、この平均値は重要である。平均値と近い基準値としては、代表値、中央値、最頻値などがある。 | |
| 【ほ】 | |
| ポジショニング | |
| 他社の商品との差別化と、自社の優位性を確立するための方法。市場競争の激化とともに注目されるようになった。もともとポジショニングとは「位置付け」のことであり、消費者に自社の商品は他社の商品とは違う事を明確にすることである。類似商品が溢れる現代においても、他社商品との競合関係を分析すれば、望ましい自社商品のポジショニングを発見する事ができる。 | |
| 母集団 | |
| 標本抽出(サンプリング)する場合の標本単位の全ての集まりを、母集団と呼ぶ。マーケティング・リサーチでは、調査の目的を決定すると、調査の対象は自ずから決まる場合が多い。母集団には個別の構成単位としての母集団、たとえば特定商品の所有者、ある組織の構成員などと、首都圏の成人女性や有職女性といった母集団がある。 前者を有限母集団、後者を無限母集団という場合もある。 | |
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